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低栄養とは?シニアが気をつける病気・健康問題

低栄養は栄養が足りないことで様々な病気を引き起こす栄養失調状態に近いことを言います。

実は日本のシニア65歳以上の男性12.4%(約170万人)、女性20.7%(約330万人)が低栄養状態と言われています。

そして、この低栄養になることで介護が必要になったり、寝たきりの状態になったりする非常に恐ろしい健康問題です。

そんなシニアが気をつける健康問題の低栄養について今回は紹介していきます。

様々な病気を引き起こす低栄養とは?

低栄養とは「栄養素の摂取が生体の必要量より少ないときに起こる体の状態」のことです。

一般的に高齢者は食事の量が減り、あっさりしたものを好み、柔らかい物を食べるようになる傾向があります。

このような食生活を続けていくと、たんぱく質やエネルギーだけではなく、ビタミン、ミネラル、カルシウムなど、体を健康に保つうえで大切な栄養素が足りなくなってしまいます。

シニアが不足しがちな栄養素!年を取ったら粗食はやめよう」の記事でも紹介した通り、年を重ねるにつれ、必要な栄養素が足りなくなっている人の割合が増えています。

また、低栄養の患者を調べると寝たきりの人との相関があります。

低栄養が引き起こす病気や健康被害

低栄養が引き起こす病気は色々あり、低栄養から寝たきり、認知症、衰弱へと移行すると考えられています。

低栄養が引き起こす代表的な病気は以下の物ですが、フレイル、サルコペニア、ロコモティブシンドローム(通称ロコモ)は低栄養と密接な関係があります。また、それ以外の病気や健康問題も副次的に起こる可能性が非常に高いです。

病気・健康被害病気の症状
フレイルフレイルは虚弱「Frailty(虚弱)」
健康な状態と要介護状態の中間に位置し、身体的機能や認知機能の低下が見られる状態

体重減少、疲れやすい、だるさ、身体活動の低下、歩行速度の低下、やる気がでない、自分の感情をコントロールできない、免疫力の低下などがあげられます。

適切な治療や予防を行うことで要介護状態に進まずにすむ可能性あり
サルコペニア「加齢に伴って生じる骨格筋量と骨格筋力の低下」

筋肉が減り、からだの機能が低下、握力の低下(男性26㎏未満、女性18㎏未満)
歩く速度の低下(0.8m/秒以下)


転倒によって骨折したり、寝たきりになってしまうのも身体機能の低下が原因です。
ロコモティブシンドローム通称ロコモ
運動器(骨・関節・筋肉・神経など運動するために必要なからだのしくみ)の障害のために移動機能の低下をきたした状態
誤嚥性肺炎「飲み込む力」の低下により起こる肺炎。発症すると2年以内に50%が亡くなる。

食べ物が食べられず、飲み込むことも出来なくなる。
食への興味関心が落ち、食べることが億劫になり、口腔機能の低下により引き起こされる。
認知症認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる状態。

アルツハイマー型認知症は、認知症の中で最も多く、脳神経が変性して脳の一部が萎縮していく過程でおきる認知症。血管性認知症、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害によっておきる認知症もある。
寝たきりフレイル、ロコモ、サルコペニア、誤嚥性肺炎、などが引き起こす。
骨折などによっても引きおこる

50代以上でビタミン・ミネラルの不足は深刻

日本人の食事摂取基準をもとに、50歳以上の人が多く不足している栄養素をまとめてみました。あくまでも一部ですが、これ以外にもビタミン、ミネラルの欠如は多く見られました。

低栄養を引き起こす原因

低栄養が起こる主な原因は年を重ねるごとに食欲の低下、咀嚼機能の低下、嚥下が起きることでの煩わしさ、ばっかり食いなどです。

特に年齢を重ねることで起きる、食事量の減少と口腔機能の低下によるものは低栄養に直結します。

「飲み込む力」が低下することで食事をしても、食事中にむせたり、うまく呑み込めなくなったりして食事への意欲が低下してしまいます。

これは嚥下障害にも繋がるので注意が必要です。

その他、低栄養の原因

  • 物理的側面
    地方に住んでいて近くに生鮮スーパーがなかったり、足腰が悪く気軽に出歩けないなどの物理的問題を抱えているシニアは、保存がきく菓子パンや即席めん、レトルト食品を多く食べることにより、低栄養のリスクが増えています。
    また、生活に困っていることで生鮮食品や野菜類などを気軽に購入出来ない人もいます。
  • 精神的・心理的側面
    配偶者やペットとの死別による強い精神的ストレスを受け、食欲が低下する場合があります。
    孤立感から閉鎖的になり、人との関りを断つことで更にストレスを受けます。
    また、認知機能の低下により、買い物に行っても同じ物を買ったり、同じ味付けばかりになってしまいます。こういうケースは配偶者にも同じ様に低栄養の傾向があります。

低栄養の基準と検査

低栄養の指標としては身体測定をして、BMIを計ることで行われます。

BMIで18.5㎏/m2未満が「やせている」の範囲で、18.5未満より低い数値の人は低栄養と言われています。

BMI20未満は低栄養傾向、BMI21.5以下は低栄養リスクと言われています。

つまり、低栄養傾向と低栄養リスクの人を含めれば、低栄養のシニアはかなりの人数がいると予想されます。

冒頭でも紹介した通り、低栄養の人の割合はシニア65歳以上の男性12.4%(約170万人)、女性20.7%(約330万人)

低栄養リスク(BMI20以下)の人は男性65歳-69歳で9.7%、女性19%。75歳-79歳男性で12.7%、女性23.1%とかなりの数がいます。

出典:厚生労働省

低栄養の対策とケア

シニアは粗食は厳禁!1日3食しっかり食べる

1回に食べる量が少なくなると、1日に必要なエネルギーやたんぱく質、ビタミン・ミネラルが不足します。シニアは粗食でいいと昔は言われていましたが今は真逆です。

「年をとったら仕事量が少ないから低カロリーの粗食で十分だ」
「低カロリーの粗食の方がかえって健康的である」
「摂取カロリーが多いと、胃腸に負担を増やすだけだ」

健康でイキイキしている高齢者は良く食べています

年を取った時こそ、粗食はやめ、バランスのいい食事を心掛けるべきです

栄養バランスのよい食事を心掛ける

甘い菓子パンや、カップラーメンや袋麺類など加工食品で食事を済ませず、肉、魚、卵、乳製品、大豆製品などたんぱく質を多く含む食品をバランスよく食べるようにしましょう。

また食事は主食・主菜・副菜には好きな物だけに偏らず、多種多様な食品を取り入れることで栄養をバランスよく摂取することが大切です。

しかし、なかなかそうは言っても難しいと思います。そん時にオススメなのは具だくさんスープです。肉、野菜などを色々入れれば不足しがちなビタミンを取ることができます。スープを作るときは塩分に気を付け、少し薄いくらいの味付けを目指しましょう。

栄養補助食品を活用する

サプリメントや栄養補助食品を活用するのも低栄養対策としてはオススメです。しかし、これはあくまでも日々の食事をサポートする目的ですので、サプリメントを飲めばいいという訳ではありません。

最近は高エネルギーで栄養素が入っているゼリーやドリンクタイプの物が多く販売されています。自分の食生活に合わせて栄養補助食品を活用することも低栄養対策としてはオススメできます。

宅配お弁当サービスを活用する

多少お金はかかりますが、宅配お弁当サービスを活用するのは低栄養対策としては非常に優秀です。

管理栄養士が栄養素を計算して作っており、肉・魚・野菜など食べていて飽きない物が多いです。最近のお弁当サービスは本当に味もよく、また塩分も少ないように作られているものもあり、シニアでも活用すべきです。

週に1回など活用していくことで、低栄養のリスクが回避できるなら、介護費や乳品費に比べればかなり安いと思います。

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