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病気と症状

誤嚥性肺炎とは?シニアが気をつける病気・健康問題

誤嚥性肺炎は高齢者の死亡原因の上位の恐ろしい病気です。超高齢社会の日本では平均寿命が非常に長くなっているので誤嚥性肺炎などの病気を対策していくことが求められています。

誤嚥性肺炎の発症後の死亡率は2年以内で50%。これは進行性のがんと並ぶ死亡率です。

健康寿命を延ばすためにはご飯をもりもり食べ、運動をすることが大切です。

今回は、そんな健康寿命を短くする原因になる、シニアが気をつける病気である誤嚥性肺炎について詳しく紹介していきます。

増え続ける高齢者の肺炎

肺炎は風邪の延長ではなく、とても恐ろしい病気です。近年、肺炎にかかる高齢者が増えています。

かつての日本人の三大死亡原因は1位が「悪性新生物」、2位が「心疾患」、3位が「脳血管疾患」でした。

がんは肺がん、胃がん、大腸がんなど
心疾患は心不全、心筋梗塞
脳血管疾患は脳梗塞、脳出血など

しかし、今では高齢者の65歳以上79歳までの死亡原因の4位に肺炎が入り、85歳以上では肺炎が死亡原因の3位に入ります。

年を取ればとるほど、肺炎での死亡リスクが上がってきています。

しかし、一般的なイメージの肺炎でなくなるケースが少なく、日ごろから健康的な生活を送っていれば肺炎でなくなることは少ないです。

そして、若い人の誤嚥も増えています。

高齢者の肺炎のほとんどの「誤嚥性肺炎」とは

出典:https://www.jstage.jst.go.jp/article/geriatrics/50/4/50_458/_pdf

肺炎で亡くなっているひとの年齢をみると、65歳以上の高齢者が95%を占めています。たとえ肺炎にかかっても中年以下の人がなくなることはほぼありません。

つまり、高齢者の方がなくなる肺炎のほどんどは誤嚥性肺炎ということが分かります。

誤嚥性肺炎の原因は「飲み込む力」が弱くなってきたから

高齢者が誤嚥しやすくなる原因は「飲み込む力」が弱くなってきたです。

年をとると、誰でも筋肉が弱り、筋肉量も減っていきます。また感覚も鈍くなってきます。飲み物や食べ物を「飲み込むための筋肉や感覚」が年を取るにつれて衰えてしまうのです。

「飲み込む力」が弱くなると、食べ物や飲み物がのどの中から食道、そして胃に入っていくだけではなく、気管から肺に入りやすくなってしまいます。

この時に肺炎に細菌が入ってしまい炎症。それによって肺炎が起きてしまいます。

これが「誤嚥性肺炎」の原因となっています。

高齢者の肺炎は初期段階では気づきづらい。症状が出た時は手遅れになることも

通常の肺炎は病原性の高いウイルスや細菌が原因になって激しい症状が急激にでる傾向があります。

突然体調が悪くなったり、高熱が出たり、せき込むようになったり。このような症状が出るので、肺炎患者は自分が肺炎になった、あるいは病気であるとすぐに気づくことが出来ます。

しかし、誤嚥性肺炎の場合は通常の肺炎とことなり、初期の段階では症状が現れづらいことがあります。

症状が出ない不顕性誤嚥

 まだせき込むことが多かったり、誤嚥したりしている内は症状が出ている内は病院へ行きやすいでしょう。

しかし、誤嚥には症状が出る誤嚥と症状が出ない不顕性誤嚥があります。

この不顕性誤嚥は最初は咽ていても、そのうちむせなくなり、気が付いたら誤嚥性肺炎になっている恐ろしさがあります。

シニアの「飲み込む力」はのどの筋肉や感覚の衰えと伴に少しずつと弱まっていきます。
対策をしないとやがて症状が現れたころには体力の低下、免疫力が弱くなり、飲み込む力も弱くなっています。
静かに病魔が忍び寄っており、いつの間にか重篤な状態になってしまうのです。

誤嚥性肺炎になると、約4割の人が口から栄養を摂取できなくなる

口から食べる以外の方法はどれも問題があり、嚥下機能の回復が望ましい。

飲み込む力が低下してそのまま放置すると、やがて重度の「嚥下障害」になります。嚥下障害になると誤嚥性肺炎にかかりやすい状態です。

誤嚥性肺炎になると、たとえ病院を退院しても約4割の人がその後、口から食事をとることが困難になります。症状が進むと口から食事をとる以外の方法で食事をとらないといけません。

嚥下障害、誤嚥性肺炎にならないためにも、日々の食事をしっかり噛み、飲み込む練習をすることが大切です。

飲み込めなくなったら…
・経鼻チューブによる栄養補給
・胃ろう(お腹に穴をあけ、胃に直接栄養を送り込む)

誤嚥性肺炎にかかったあとの2年以内の死亡率50%

飲み込む力の低下にはさまざまなリスクが伴います。

誤嚥性肺炎にかかってしまうと、治療後1年以内の死亡率が17%。2年以内になると死亡率は50%まで上がります。
これは進行性がんなみの高い死亡率に近い数字です。

「飲み込む力」が低下すると色々な弊害がでます。食べ物、飲み物が上手く呑み込めなくなる、喉に引っかかりやすくなる。これが非常に煩わしく、食事をとるのが面倒くさくなります。

食事を取らなくなると、栄養不足の状態(低栄養)にばり、体が健康の状態を保てず、「サルコペニア」「認知症」になるリスクが高くなります。

「飲み込む力」が低下する原因

喉頭がしっかり動かなくなり、飲み込む脳さがスムーズにできなくなる

「飲み込む力」は年齢を重ねれば誰でも低下します。飲み込む力が低下する原因は大きく次の4つです。

飲み込む動きが遅くなる

加齢とともにのどを上下に動かす筋肉が弱くなり、喉を上げにくくなります

喉を上げることで食べものを食堂に送り込んでいるので、喉が上がりにくいということは、飲み込みづらくなることに等しいです。

のどの感覚が鈍くなる

加齢とともに喉の感覚が鈍くなります

感覚が鈍ると、そこに食べ物や飲み物があることを感じにくくなります。食べ物の存在を感じにくということは上手に飲み込めなくなることに繋がります。

舌の筋肉が弱くなる

食べ物をのどに運ぶ役割をになう下の力が弱くなると、食べ物をコントロールするのが難しくなります。

その結果、食べ物をのどに送りこむタイミングが合いにくくなり、つまりやむせの原因になってしまいます。

食道の入り口が開きにくくなる

食堂の筋肉は加齢ととともに段々硬くなります。

その結果、飲み込む瞬間に開かず、のどに食べ物残ってしまい、気管に流れ込んでしまいます。

嚥下障害や誤嚥性肺炎は年齢を重ねることで起きる問題です。
こうならないためにも日常生活でのどトレをオススメします。

誤嚥性肺炎の対策方法 のどトレ

水なしごっくんトレーニング

飲み込む力を鍛えるためにも「水なしでごっくん」トレーニングは有効です。

水を口含まず、飲み込む動作だけしてみましょう。飲み込む動作だけをすることで、「飲み込む動作を意識」することが出来ます。

喉を下げるトレーニング

舌の奥を押し上げるようにして、喉を下に動かしましょう。

ちなみにあくびをすると自動的にのどが下がるのでそれとおなじよう

あいうべ体操

口呼吸対策に使われるあいうべ体操も誤嚥予防に役立ちます。

あ・い・う・べと口を大きく開けて1日10回を毎日やることで誤嚥対策が期待できます。

カラオケや普段から声を出す

直接的な予防効果があるとは言えませんが、普段から声を出すこともオススメです。

特にカラオケはシニアの方でも楽しめる趣味ですし、ストレス発散だけではなく、色々な効果があります。

姿勢をよくする

よい座り方をすれば、それだけむせづらくなります。またまっすぐ立てば体幹が鍛えられます。

むせにくい姿勢を意識しましょう。

食事をするときは背中をまっすぐ伸ばしましょう。反対に猫背の状態では顎が上がった状態になり、あごがあがるとむせやすい姿勢になります。

誤嚥性肺炎危険度チェックリスト

  • のどによく痰がからまる
    「飲み込む力」が弱まってのどに唾液がたまり、これを痰と勘違いすることがあります
  • 唾液が多いと感じることがある
    のどがしっかり上がらなくなると、唾液がのどにたまり、増えた気がします
  • 自分の声の感じが変わってきた
    のどに唾液がたまると、生態がうまく振動せず、のどの反響も悪くなります
  • 食事中や食後にむせることが多い
    飲み込むタイミングの遅れ、飲み込む動きの弱まりなどで気管に入り易くなります。
  • 咳払いが増えた
    「飲み込む力」が弱まると気管に食べ物や飲み物が入り易く、咳ができます
  • 寝ている時に咳をするようになった
    「飲み込む力」が弱まると、就寝中に唾液が気管に流れ込みやすく、咳が出ます
  • 飲み込むに、引っかかる感じがする
    「飲み込む力」が弱まるとスムーズに飲み込めず、引っかかって違和感を覚えます
  • 固形物より液体の方が飲みにくい
    液体は固形物よりも早くのどに流れ込むため、飲み込むタイミングがずれやすいです
  • 食べ物や飲み物が鼻に流れてくる
    鼻に流れるのを止める軟口蓋の閉まるタイミングがずれて、流れ混んでしまっています

チェック数が0個~1個の方は問題なし。
2個~4個の方は「飲み込む力」が弱く、5個~7個の方はかなり弱くなっています。
8個~10個の方は、嚥下障害の疑いありです。
(他の病気の可能性もあり、耳鼻科でチェックしましょう)

介護食や流動食の検討を

食事中にむせやすくなった場合、誤嚥している可能性があります。

記事の中でも記載しましたが、放っておくと誤嚥性肺炎になる恐れがあります。そうなる前に、食事を柔らかくしたり、流動性の高い食事を検討するといいでしょう。

介護食Zでは、その人の「噛む力・飲み込む力」を診断する「あなたに合った食事の固さ診断」を作りました。

簡単な設問に答えるだけで、その人の嚥下能力が分かり、市販の介護食や流動食は表示されます。

あなたに合った食事の固さと形状を見つけよう!

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食事中にむせることが多くなっていませんか?

そのまま食べ物の固さや形状が合わないと誤嚥し、放置すると誤嚥性肺炎になってしまいます。

65歳以上の死亡理由の第四位は肺炎で、この肺炎の70%は誤嚥性肺炎です。

そして、誤嚥性肺炎は発症後2年以内の死亡率が50%で、進行性のがんにも並ぶ高い死亡率です。

誤嚥を防止するために、あなたに合った食べ物の固さと形状を選ぶ必要があります。

介護食Zが作成した「食事の固さ診断」では簡単な質問に答えるだけで、あなたに合った食べ物の固さと形状が分かります。

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まとめ

誤嚥性肺炎を詳しく見てきました。またチェック項目はいかがだったでしょうか?

誤嚥や嚥下障害は年を重ねることで起きる問題で、健康寿命を短くする病気です。記事の中で紹介した喉トレをして、健康寿命を延ばしていきましょう。

また、年を重ねた時こそ、食事はバランスよく取り、よく噛んでもりもり食べることをオススメします。

年を重ねたら気をつけたい
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