耳鳴りや難聴は食生活の乱れから起こるとも言われています。脳に近い部分なので他にも重要な病気が隠れているかもしれませんが、生活習慣を見直すことは非常に重要です。
今回は耳鳴りや難聴に効果的と言われている食べ物と栄養素を紹介していきます。
今回の記事のポイント
・耳鳴りや難聴の原因は解明されていない(病気、ストレス、生活習慣病など様々)
・耳鳴りや難聴に効果的な栄養素は亜鉛、ビタミンB12、ビタミンC、葉酸といわれている
・耳鼻科を受診することをオススメ
聞こえに効果的な栄養素と食べ物
耳鳴りや難聴の症状によって取ったほうがいい栄養と避けた方がいい食品があります。よく言われることですが、食事はバランスよく食べ、腹八分目で食事を終わらせることが大切です。
実はこれには理由があり、「めまい・耳鳴り・頭痛改善は自律神経を整える必要がある」からです。出来るだけ、飲みすぎ食べすぎは避け、規則正しい食生活とバランスが取れた食事をしましょう。
これが大前提になります。
ビタミンB12
耳鳴りの改善・予防には栄養バランスが大切で、ビタミンを意識的に摂取することが良いと言われています。
特にビタミンB群は耳鳴りの治療に利用されている栄養素で、耳鳴り予防の薬にはビタミンB群が多く使われています。
中でもビタミンB12は傷ついた抹消神経の働きを良くするため、耳鳴りの改善に有効的だと考えられています。
耳鳴りで困っているなら、まずはビタミンB群を、特にビタミンB12を意識的に摂取するようにしましょう。
また、ビタミンB12はビタミンCと併せて摂取すると吸収率があがります。
ビタミンB12が豊富な食べ物ランキング(100gあたり)
・鮭(しろさけ・めふん) ビタミンB12 327.6μg /100g
・しじみ水煮 ビタミンB12 81.6μg/100g
・あまのり、ほしのり ビタミンB12 77.6μg/100g
・しじみ生 ビタミンB12 68.4μg1/100g
・あさり生 ビタミンB12 52μg/100g
ビタミンB12が多い食材を調べたところ、青魚(いわし、さんま、あじなどDHA・EPAを含むもの)と貝系(あさり、しじみ)が多かったです。
ビタミンC
ビタミンCはストレス抵抗力を高めてくれる栄養素です。しかし、ストレスを受けると消費されてしまうので意識的に摂取するようにしましょう。
「なぜビタミンCが耳鳴りや難聴にいいか」と言うと、耳鳴りや突発性難聴(急に聞こえが悪くなる病気)、メニエール病などはストレスによって起こると言われています(まだ原因は解明されていませんが)
ですので、ストレスを緩和するためにビタミンCを摂取することは難聴や耳鳴りに効果的と言われています。
毛細血管の働きを保つ役割も期待でき、特に抗酸化作用には体内の各部位の老化防止に役立つ栄養素です。
ビタミンCが多い食材(100gあたり)
・パプリカ 170mg/100g
・ブロッコリー 120mg/100g
・ケール(葉)81mg/100g
・モロヘイヤ(茎葉)65mg/100g
・かぼちゃ(果実)43mg/100g
・じゃがいも(塊茎)35mg/100g
亜鉛
耳鳴りや難聴の方には亜鉛欠乏が多いという報告があるようです。
亜鉛は必須ミネラル16種類の一つですが、現代人はミネラルが不足していると言われています。亜鉛は聴力や耳鳴り予防に効果的だと言われる栄養素です。
その他、体の酸化防止効果(老化)、骨を上部にする、皮膚を守るなど、亜鉛には素晴らしい効果が沢山あります。亜鉛を取り過ぎても毒性は極めて低いそうです。
亜鉛を多く含む食材(100gあたり)
・牡蠣 13.2g/100g
・煮干し 7.2g.100g
・豚レバー 6.9g/100g
・牛肩ロース 5.6g/100g
・カシューナッツ 5.4g/100g
・牛もも肉 4.0g/100g
・牛レバー 3.8g/100g
葉酸
血流の悪化で耳鳴りが起きることがあります。これは血流が悪くなることで、「ザーザー」「ドクンドクン」、「トックントックン」といった血流音が耳鳴りになっています。
そこで葉酸はビタミンB12と同じく血流を良くする働きがあるので、耳鳴りの音が上記で挙げたものであるなら葉酸がおすすめできます。
葉酸は水溶性ビタミンの一種で「造血のビタミン」と呼ばれています。ビタミンB12とともに正常な血流の維持に役立つでしょう。
葉酸が多い食べ物(100gあたり)
・焼きのり 1900μg/100g
・乾燥わかめ 440μg/100g
・生枝豆 320μg/100g
・生ブロッコリー 220μg/100g
・ほうれん草 210μg/100g
・アスパラガス 190μg/100g
海藻、野菜系が多い印象をうけました。
ハチの子
栄養素とは違ってきますが、ハチの子は昔から民間薬として使われてきました。
トリプトファンなどの必須アミノ酸が豊富なので神経機能にいいのでは?と栄養学的には言えると思われます。
耳鳴り、難聴の人が控えた方がいい食べ物
バターやマーガリンなどの油脂類。ソーセージ、かまぼこなどの過酷食品は血流を悪くなると言われているので、耳鳴りを悪化させるでしょう。同様に、アルコール、カフェイン、香辛料、塩分も過剰摂取は控えるようにしましょう。
と言われてもなかなか、忙しい現代人にとって何かを控えるのは難しいと思います。自分で調理したりする手間もなかなか取れない人も多いはずです。大切なのはバランス。摂り過ぎを控えることを心掛けましょう。
耳鳴り、難聴の人のオススメのレシピ
ここでは耳鳴り、難聴の方にお勧めの簡単レシピを紹介します。日常生活で安く手に入り、また手間がかからない料理です。
【ビタミンB12と葉酸】しじみとワカメの味噌汁

天然しじみになると高いですが、スーパーに養殖の物が売っているのでこちらを使いましょう。しじみとあさりだとしじみの方が高く、ビタミンB12も豊富です。価格と相談であさりでもOKです。めっちゃ簡単でオススメです。
調理方法
- しじみはみずに漬け砂をはかす(あさりの場合も同様)
- ワカメも併せてみずに戻す
- 水を沸かし、その中にシジミを入れてひと煮たち
- ワカメを入れ、火を止め、味噌をいれて完成
ここにほうれん草を入れれば葉酸を更に摂取できます。汁物は簡単に出来て、具材を沢山入れられるので非常にオススメです。
【ビタミンCと亜鉛】豚レバーとパプリカの甘辛炒め

スーパーでレバーを見ていたら豚レバーが一番安かったので購入。鶏レバーでもいいと思います。本当は牛肩ロースの方が美味しくなると思いましたが、価格が高かったので断念。
豚レバーとパプリカを使えば亜鉛とビタミンCを多く摂取可能です。
調理方法
- 豚レバーの下処理をします。ボウルに豚レバーを入れて、かぶる程度の水を入れます。5分ほどつけて血抜きをします。水を取りかえながら同様にもう一度繰り返す。
- パプリカを一口大に切ります
- フライパンに油を入れ、豚レバーを炒めます。この時塩、胡椒で下味をつけます
- 3にパプリカを入れ火が通るまで炒めます(玉ねぎをいれてもOK)
- そこにしょうゆ(大さじ1)、調理酒(おおさじ1)みりん(おおさじ1)、砂糖(こさじ1)を入れて中火で煮詰めます
- 水分がなくなったらお好みでゴマをかけて完成
この料理だと耳鳴り、難聴対策に必要な亜鉛とビタミンCがとれて健康的です。
サプリメントで補うのもOK
なかなか毎日の食事でビタミンB12、ビタミンC、亜鉛、葉酸を摂取しようというのは難しいものです。バランスの良い食事を心掛け、足りない栄養素はサプリメントで補うのはオススメです。
私がオススメするサプリメントは
ビタミンB12、ビタミンC、亜鉛、葉酸が入っているサプリメントです。
耳鳴りに効果があると言われている栄養素が全て含まれいてるので、サプリメントを飲むのはありだと思います。
耳鳴りに特化した薬やサプリメントも視野に
耳鳴りに特化したサプリメントや薬も出ています。サプリメントでいうと、主成分はやはりビタミンB12、ビタミンCなどがメインです。
またハチの子サプリも昔から愛用されているのでもし気になるようであれば手に取ってみるといいでしょう。
以下、オトナキカクでオススメの耳鳴り対策商品を紹介します。
耳鳴り対策の医薬品
耳鳴り対策の医薬品
まとめ:耳鳴りに効果的な食材をバランスよく摂取しよう
耳鳴りや難聴で悩んでいる人は今まで挙げた食材を意識し食事を心がけてみましょう。メインの栄養素は4つ、ビタミンB12、ビタミンC、亜鉛、葉酸。ただし、これ以外の栄養もしっかり摂ることがオススメです。
耳鳴り、難聴は体の重要なサインです。気になる方は耳鼻科に足を運んでみてもいいかもしれません。